Perfumeと僕①

大好きなものが好きな理由って、改めて考えると難しい。そんなの好きだから好きとしか言いようがない。でも、せっかくこんな自分語りの場があるので、不定期にPerfumeファンとしてのこれまでを振り返ってみようと思います。ひたすら箇条書きの連続みたいな文章ですが、オタクが沼にはまっていく過程を見てみたい人はぜひ読んでみてください。

 

―――

 

Perfumeに興味を持ったのは中学1年生の頃、「VOICE」という曲がきっかけだった。他のアーティスト目当てで親が録画していた、2010年8月13日のMステでのPerfumeに何故かすごく惹かれて、録画を何度も何度も繰り返し見ていた。

 

ただ、当時の我が家の貧弱なネット環境と思春期の自意識が障壁となって、情報収集にはかなり骨が折れた。調べ学習という建前で公共施設のパソコンを借りて昔のライブ映像を見漁ったり、「ピコピコした音楽が聴いてみたい、別にPerfumeに興味があるわけじゃないけどせっかくだから借りてみようかな」という謎のスタンスを親にアピールしながらTSUTAYAでCDを借りたりしていた。

 

Perfumeのライブ映像や音楽を見る中で特に惹きつけられたのは、いわゆる「バキバキの曲」でのパフォーマンスで見せる普段とのギャップだった。テレビで見ていた時とは違う顔で、違う雰囲気をまとって踊る3人の姿に、ゾクゾクした。「もっと3人のカッコ良い姿が見たい」という気持ちが原動力となって、検索の手が止まらなかった。(ちなみに特に繰り返し見ていたのは「edge(⊿-mix)」と「GAME」のライブ映像。)

 

Perfumeにどんどんハマっていく一方で、中学の頃はPerfumeが好きな友達がいなかったから、溜まっていく感情は主にPerfumeファンが集う掲示板を見ることで解消していた。新曲や新情報で沸き立つ掲示板を見ては一緒に興奮し、掲示板に書き込まれた些細な小ネタを見つけては知識を深めた。自分が好きなものについて同じくらい熱を持っている人を見るのはすごく楽しかった。

 

こうして着実に沼にはまっていき、1年後には無事、新曲発売即予約初回限定版購入オタクが完成していたのである。

 

―――

 

当時、我が家には繋がらないパソコン(ウォークマンに曲を入れるためにしか使っていなかった)と親のガラケー、アクセス制限付きでwikipediaすら見られない自分のガラケーしかネット環境が無かった。そう考えると、きれいな映像がいつでも見られるパソコンやスマホ、他の人の感想を簡単に見られるSNSがある今は、沼にどっぷり浸かるにはめちゃくちゃ恵まれた環境だなと感じます。今回書いたのは10年のうちの始めの3年に過ぎないので、残りの7年間についてもいずれ振り返りたいと思います…!