歯医者とエモ

先日、右下の親知らずを抜きました。あまり外に出ずにいられる内にまとめて抜いてしまおうという魂胆でしたが、いろいろタイミングが合わず外出の用事が増えつつある今にまでずれ込んでしまいました。あと2週間で残りの3本も抜く予定です。

 

歯茎の麻酔が効くのを待っている間、この徐々に口周りの感覚がなくなっていく感じは中学校の頃の虫歯治療以来だなぁと、ぼんやり考えていました。

 

早く部活を抜けたときの非日常な感じ、治療台から見えていたどんよりとした梅雨空、汗でべとついた制服の不快感、その制服で治療を受ける気まずさ、待合室独特の薬っぽい匂い、治療後毎回買っていた近くのコンビニのサワーペーパー。

 

こんなことまで、と自分でも驚くほどいろいろなことが次々と思い出されて、真っ昼間の歯医者で感傷的な気分に浸ってしまいました。何が昔の記憶のトリガーになるのかって、全く予想がつかないですね。

 

そんな感傷も束の間、抜歯が始まってからは終始びびり倒していましたが、実際のところ覚悟していたほどは痛くなかったです。歯医者さんが手を震わせて僕の歯に力を掛けているのを感じたときは怖かったけれど。

 

また麻酔を使った歯の治療のお世話になるときには、今回のことを思い出すのでしょうか。ひょっとしたら今は全く意識していないような些細な感覚がトリガーになるのかもしれないなぁなどと考えつつ、治療箇所を刺激しないようそろそろと歯を磨いている今日この頃です。